ドライウェイト

人工透析で腎臓機能の代替をするダイアライザーと機械は、年々進歩しています。
しかしそれでも本物の腎臓にはとてもかないません。

標準的な人工透析は、1回4時間を週3回を基本としています。
健康な腎臓は週に24時間X7日=168時間働いています。
それに比べて標準的な人工透析は4時間X3=12時間となります。

本物の腎臓の14分の1しか働いていないので、健康な人と同程度の腎機能にはなりません。
その分は、飲水制限と食事制限(カリウム、リン、塩分)で頑張ることになります。

当然、人工透析の時間数を増やせばこれらの制限は緩やかになります。

人工透析の時間と頻度をきめるのにはドライウェイトが重要になります。
ドライウェイトというのは、身体の中に余分な水分がたまっていない状態の体重の事です。
言い換えれば人工透析が終わった時の目標体重です。
人工透析を始める前に体重を計り、ドライウェイトとの差の水分を透析中に身体か抜くことになります。

人工透析が終わった時は、体重はドライウェイトになっています。
次の透析開始前までに増えた体重は、肥ったのではなくて体内にたまった水分の重さです。
一般的には2日の間に2-3kgは体重増加します。

当然ですが、人工透析の時間と頻度を増やせば、時間あたりの除水量は減りますので、身体は楽になります。
逆に言えば時間当たりの除水量が多いと非常にきつくなります。
血圧が低下して、足が攣ったり、耳鳴りが起きたりします。

この様に非常に重要なドライウェイトですが、長い間には太ったり痩せたりします。
そこで、約1ヶ月ごとに、むくみや血圧、心胸比(心臓と胸郭との比;CTR)などを参考にして適正なドライウェイトを決めます。

1回の除水量が体重の5%を超えると、人工透析がきつくなります。
その為に、水分の摂取を極力抑える必要があります。
だれでものどが渇くと水分を摂りたくなりますので、のどが渇かないように気を付ける必要があります。
のどの渇く理由の一つが塩分摂取なので、塩分を摂らない様にすることが大切です。

また、人工透析の時間数や回数を増やすという方向へ指導している病院があります。
そうすると、透析時や透析後の身体への負担が減るし、飲食の制限も少しは緩やかになるからです。
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