透析患者の余命について

慢性腎不全になったときに、とるべき道は二つあります。
ひとつは腎移植で、もうひとつは人工透析です。

余命という点で考えると、腎移植のほうが有利です。
実際のデータを見ても、どの年代でも平均余命は、腎移植が人工透析患者の倍から3倍の平均余命となっています。
これは当然とも言えます。
人工透析では、代替できない腎臓の機能があります。
そのため、透析患者は合併症を起こしやすくなります。
合併症というのは、例えば高血圧や動脈硬化などです。
これらはさらに悪化すると、心筋梗塞や心不全や脳梗塞になる恐れがあります。

こういう重い病気になって命を落とすことになります。
腎移植でも人工透析でも、腎臓の機能はある程度確保されるので、腎臓病が悪化して死に至るということは考えにくいです。

また平均余命の「平均」が要注意です。
日本は超高齢社会になっています。
当然透析患者さんも高齢化が進んでいます。
年代別に見れば当然高齢者のほうが余命が短くなります。
ですから高齢化が平均余命を短くしているわけです。

しかし、データを良く見ると、高齢者になるほど、透析患者とそうでない人との余命に差は少なくなります。
つまり、腎臓が悪いから余命が短くなるということではないということです。

透析患者として注意することは、何と言っても合併症です。
合併症こそが透析患者の余命を短くしている原因です。
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