腎性骨症

腎臓病になって人工透析による治療を長くおこなっていると、さまざまな合併症や随伴症状が出てきます。
そのうちのひとつに腎性骨症(じんせいこつしょう)があります。
腎性骨症とは、腎臓の機能の低下によって骨に何らかの異変が生じることをいいます。
主に起こるのは骨軟化症(こつなんかしょう)です。

理由は、2つあります。
1つは、腎臓の機能低下による活性型ビタミンDの不足で、もうひとつは、腎臓の排泄機能障害によるリンの過剰です。

ビタミンD骨のは形成をうながすビタミンです。
ビタミンDは、カルシウムの骨への沈着を助ける働きがあります。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の治療としても着目されています。
ビタミンDは、レバーやかつお等の食品中にも含まれていますが、摂取されたビタミンDは腎臓で代謝されて活性型に変化して、はじめて効力があります。
しかし、腎臓の機能が低下すると活性型ビタミンDが不足して骨に栄養が沈着できなくなり、骨粗鬆症になります。

またリンが過剰となると副甲状腺ホルモンが過剰になり、それが骨の形成を妨げる事になります。
リンは、カルシウムの吸収には必要ですが、その比率が重要です。
カルシウムとリンの比率が、1対2から2対1の幅にあると良く、この範囲外になると骨の形成が出来にくくなります。
リンは、あらゆる食品に広く含まれています。
骨粗鬆症予防からも、腎臓の負荷低減の為にも透析中は、リンが過剰にならないように食事制限をすることが必要になります。

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