透析患者のかゆみのメカニズムと対処法

腎不全になって透析を受けるようになると、良いことも悪いこともあります
良いことは、もちろん体調がよくなって、健常者とほとんど変わりない生活を送ることが出来ることです
これは、何物にも変えがたい人工透析のメリットです
食事に関する制限も、人工透析を受ける前とは比較にならないほど自由になります

一方、悪いことは何かと言うと、第一は週に3回の透析を受けなければならないと言うことですね
次に多くの方が悩むのは、透析に伴うかゆみです

通常、かゆみ止めとして使われている抗ヒスタミン薬や軟膏が、透析患者には効きません
なぜ、これらの薬が効かないのでしょうか?ではかゆみにどう対処すればよいのでしょうか?

透析患者の約70%の方がかゆみを訴えています
そのうちの48%の方が毎日かゆいと答えています

かゆみというのは、末梢性と中枢性があります
末梢性のかゆみというのは、表皮と真皮の境界にある神経がヒスタミンなどによって刺激されることによって起こります
このかゆみは抗ヒスタミン薬によって止めることが出来ます
中枢性のかゆみは、モルヒネなどのオピオイドによって生じます
オピオイドとはモルヒネに似た物質のことです
例えば、ガン患者にモルヒネを投与すると痛みは止まりますが、かゆみが生じます
このかゆみには、抗ヒスタミン薬は効きません

色々な実験の結果、透析患者のかゆみと言うのは中枢性のかゆみと皮膚の乾燥が重なって生じていることがわかってきました
中枢性のかゆみに対してはレミッチという内服薬が非常に効果がありますが、高価であることが難点です
高価な内服薬の量を減らすために、乾燥肌の対策が重要になってきます

乾燥肌対策として一般的なものは、
・刺激の少ない下着をつける、・お風呂はぬるめにする、・身体を洗う時は手のひらで、・入浴後は速やかに保湿剤を外用する、等です

いずれにしても、主治医と相談して適切な対策をとってください


透析患者の

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